04/14
Wed
2010
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「だーかーら!絶対そんなんじゃないってば!」
「えー、絶対そうだよ。」
放課後、鞄を取りに教室に向かうと(ちなみにさっきまで喧嘩してた。)、その教室から見知った2人の声がした。
新羅と、───臨也。
なんつうタイミングの悪さ・・・・いくら何でもたった今喧嘩してきたばっかだから、ムカつく臨也が相手だろーが喧嘩する気になんなかった。
いいや、何言われてもシカトこいて帰ろう。
そう思ったが、次の台詞で扉を開けようとした手が止まった。
「なんっでこの俺が好きになんの!?訳分かんない!」
・・・は?
何言ってんだと思いながら俺は無意識にその場にしゃがみこんだ。
・・・・いや、何で隠れてんの、俺。つか、それより今臨也は何て言ってた?何、あいつ好きな奴できたのか?
ふーん・・・・・ムカつくな。
「何でー?どう考えてもそうじゃない?」
「どう考えればそうなるの!」
「ん~、じゃ1番!学校だけじゃなくて家でも、というか24時間相手を考えちゃうんでしょ?」
「それはっ・・・・早くくたばって欲しいからだよ!」
くたばって・・・・・いやそれ好きじゃねぇだろ。
「2番!笑顔が頭から離れないんでしょ?」
「そ、れは・・・初めて見たからっ」
あー、それが印象に残るときあるもんな。
「最後3番!相手が他人を気にしてるのが嫌?そして自分抜きで相手が楽しんでるのも嫌?」
「~~~~っ・・・」
そうだな。結構ムカつくな。現に今もムカついてるし。
「否定しないんだね?寧ろ否定できないんだね!?じゃあ決定だよ。
折原臨也は平和島静雄のことが好きなんd」
「新羅!!デカイ声でそゆこと言うな!!」
あ?今、新羅・・・・・・・・・あぁ!?
「ばっ・・・かじゃないの!!もうお前早く帰れ!」
「はいはい。って臨也はドコ行くの?」
「屋上!」
「顔を冷ましに?」
「うっさい!そんなんじゃないっつーの!!」
そう言って臨也は廊下に出ようとしたから一瞬ヤベエと思ったが、ラッキーな事に奴は反対側から出て、そして俺がいるのと逆の方向に行ったから、こっちに気づかなかったようだ。
「あんなに慌てなくても、『同性なんだからそんなわけない』って逃げちゃえばよかったのにねぇ~。そう思わない?静雄。」
「!?・・・・お前いつから気づいてたんだよ。」
「え、最初から。静雄が来るの見えてたからね~。まぁ、臨也は背を向けてたから気づかなかっただろうけど。・・・・つか、そんな隙間から覗いてないで教室入っておいでよ。」
イヤ、んな事言われたら逆に入りづらいだろ。・・・と思ったが、ドア越しに、廊下側で話してる俺は十分怪しい奴だろうから、入る事にした。
「・・・気づいてたんなら何であんな事大声で言ったんだ。」
「ん?だってせっかく盗み聞きしてるんだから、情報を与えようと思って。・・・・朗報だったでしょ?」
「!!」
こいつっ・・・気づいて・・・!!
「それじゃ、この鞄臨也に持ってってあげて。僕もう帰るから。」
「あぁ!?何で俺が」
「いいじゃん別に。もうそろそろ鍵閉まっちゃうし。
それに───── ?」
「なっ・・・・ばっかじゃねぇの!?」
「あはは、臨也と一緒。じゃ、また明日ね~。」
あのヤロウ、本当に何考えてんだ・・・・!
新羅が帰った今、教室に残っているのは俺と、俺の鞄と・・・アイツの鞄。
「・・・・・・・・・・・・・・・・チッ」
しょうがねぇ、持ってってやるか・・・・・・・・そうだ、仕方なくだ、仕方なく!
鍵が閉まるって言うからだ!決して新羅が変な事言ったからじゃねぇ!!
そう自分に言い聞かせながら、俺は屋上に向かっていった。
「それに────今行ったら顔真っ赤にした可愛い臨也が見れるかもよ?」
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新羅の特徴である四字熟語は放棄しました。←
この2人の進展は森羅によってドタチンとセルティにダダ漏れだと良いよ!!
これ実は書くの2回目・・・・エラーとかほんと泣きそうになる・・・(´つω・`)シュン
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