明日は晴れがいい。

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『お客さんから良いお酒貰ったんだ～♪久しぶりに一緒に飲まない？』

なんて新羅からの誘いにホイホイ乗ってしまったのがいけなかったんだろうな。
『良いお酒』にワクワクしながらドア開けたら、ドタチンどころかシズちゃんまでいてさ？
まぁ、俺もシズちゃんもその時お酒飲むことが１番だった訳だから、お互い喧嘩する気も起きず平穏に飲み会をしてたわけだけど？

・・・・・・・・・今考えてみりゃ、それがいけなかったのかも。
喧嘩に気が回らない分、お酒飲むことに力入れちゃったんだよな～・・・特にシズちゃんが。
何かおかしくなり始めたのは───ドタチンが「明日仕事早いから先帰る」っつって帰った後か。
・・・・・・あれ、もしかしてドタチン、シズちゃんのストッパーだった？・・・くそぅ、先に帰らせるんじゃなかった。

「臨也、こっちこい。」
「・・・シズちゃん、酔ってるからって何してもいいなんて思ってたら大間違いだからね？」
「俺が酔ってる訳ねぇだろうが。オラ、早く来い。」
「酔ってる人はね、大体皆そう言うんだよ、ってちょっ・・・！！どうして俺がお前の胡坐の上に座んなきゃなんないんだっ・・・！！」
「うるせぇ。俺がしたかったからいいんだよ。大人しくしてろ」
「～～～～～っ！！」

あ、顎を肩に乗せんな！み、耳元で低い声で喋んな！！くすぐったいだろ！

「あはは、仲良いね～。ね、せっかくだから写メ撮っ」
「撮ったらセルティに君の事色々話してやるからね！！」
「・・・・君ほどその言葉に説得力がある奴いないよね。」

・・・で、仕方なく逃げるのを諦めて（こっちが力込めて腕外そうとしてんのにビクともしないってどんだけ怪力バカなんだよ）、その体勢のまま飲んでたら・・・・コイツは更に増長した。

「・・・・・・・・・・眠ぃ」
「じゃあ、帰りなよ。新羅ももうそろそろ帰るんでしょ？」
「うん、セルティは心配性だからね！早く帰って安心させ」
「という事だシズちゃん！さぁ、君も新羅と一緒に帰りたまえ！！」
「ちょっと俺眠ぃから、ソファで寝るわ。」
「聞けよ人の話！」
「・・・・・臨也、ちょっとお前ココ座れ。」
「嫌だ。」
「却下。来い。」
「却っ・・！？ちょっとホントにさぁ、シズちゃん何様のつもりっ・・！？」
「ん、良し。じゃ、俺は寝る。」
「・・・・・・・・・」

だーかーら！お前ホントに何様のつもりだよ！何で俺が！お前に！膝枕しなくちゃいけねーんだよ！！

「あーあ、静雄寝ちゃったねぇ・・・じゃあ、臨也！後はガンバレ☆」
「ちょっ・・・本気で帰るつもり？友人がこんな状況で困ってるのに？」
「うん？え、当たり前じゃない。だって家にはセルティが待ってるし！それにこんな状況って、別に怪我とかしてる訳じゃないんだからさー、僕いらないよね？ってことで、じゃ☆」
「あっ！ちょっ新羅！！・・・くそう、あいつ後で殺す」

そしてコイツも一緒に殺す。


・・・・・・・・・・って思って・・・・から嘘！？もう１時間以上経ってんの！？うわ、ボーっと今までのこと思い出してたらいつの間にかこんな経ってたんだ・・・
つうか、終電ももう無いじゃんこの時間！この野郎・・・本当にいつまでここで寝るつもりだよ！！

「ん・・・・・」

幸せそうに寝ちゃってさぁ・・ムカつくったらないよ。思いっきりデコピンでもしてやろうか。
・・・やっぱやめよ。なんか、下手すると自分の指の方が被害がデカそうで怖い。

やっぱ顔は良い顔してるよね、顔は。まぁ、幽君が弟だもんねぇ。当たり前っちゃー、当たり前か。
・・・あ。髪の毛の根元、黒くなってる。ぷー、今度プリンってからかってやろ。
ああ、結構髪の毛柔らかいな・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり俺も酔ってんのかな。
殺したいほど大嫌いなのに、この空間が心地良い、なんて─────


ぱち

「あ、もーシズちゃんやっと起き」




ん？



「んー・・便所・・・行ってくる・・・・」

あー、まだフラついてる、まだ酔ってんだな。
酔って・・・

ドタドタドタドタドタドタバァン！！

よ、酔った勢いでキスするとか何考えてんだあの男！！

「・・いーざーやー、お前近所迷惑だからこんな深夜にデカイ音出すの止めとけー」
「うううううるさいよシズちゃんのクセに！大体誰のせいだと思ってんの！？つうか勝手に部屋入んな！君が寝る場所はこの向かいの部屋！！」
「あー・・・おう、じゃあ部屋借りるわ。・・・お前、酔いがキツイのか？顔赤いぞ。なら水持ってきて」
「いいから！むしろ酔いが酷いのは君だから！！俺もう寝るから！シズちゃんおやすみなさい！！」
「おお・・おやすみ」

まさかシズちゃんに心配してもらうとか、おやすみ言い合うとかそんな日が来るとは思わなかったよ・・・。
・・・・・・あ、片付け・・・・あーもーいいや！明日しよ！今日はもう疲れたから寝る！！

シズちゃん・・・・さっきの事明日覚えてるのかな・・・・


酔った勢いとはいえ、忘れてたらちょっと凹む、とか思った俺はそうとう酔ってるみたいだ。

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変に長くてサーセン。酔っ払い静雄が書きたかったんです。
シズイザは付き合ってなくてもお互い酔っ払ったらイチャコラしてればいいよ！