今日もギリギリのこうしーん!計画なんてうまくいかないもんだよね!←
今日は第2話!
臨也編、そしてシリアス編はここで一応終わりです
明日から静雄編です!皆、静雄を見捨てないでね☆←
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ガチャン!!
家に入った途端、力任せに床に投げ捨てた弁当から固い物が当たったような音がした。
中身は当然飛び散らかり、もしかしたら今の音は弁当の容器が壊れた音かもしれない。
でもそんな事に構ってられなかった。
「・・・・・・もう、無理だよ・・・」
その場に座り込む事しか出来なかった。
シズちゃんの行動がおかしくなり始めたのは、あの噂よりもずっと前で・・・たぶん、俺の誕生日が過ぎたくらいからだった。
その頃から、段々狂っていった。
会える日が極端に減った。
シズちゃんの遅刻が増えた。
・・・・違う、電話すると必ず寝ているから、正確にはシズちゃんが俺との約束を忘れるようになった。
だから俺がシズちゃんの家に行っても、シズちゃんが俺の家来ても、常にダルそうにしていた。
「・・・シズちゃん、俺の話聞いてる?」
「んー・・・」
「・・・・俺といても、つまんない?」
「んー・・・」
「別、れ、たい?」
「んー・・・あ?今、何か言ったか?」
「・・・ううん!何でもないよ!」
寝惚けてるって分かってる。
だけど傷ついて。否定してほしくて。
でも本音を聞くのが怖いから話を聞いてなかったことに安心して。
でも話を聞いてほしくて。
そんな自分に流石に嫌気がさしてきたある日、その噂を聞いた。
≪平和島静雄に彼女が出来たらしい。≫
≪ここ最近、毎日公園で手作り弁当を食べてるらしい。≫
それを聞いたら、いてもたってもいられなくなった。
会ってどうしたいのかも、お弁当を作って何がしたいのかも分からないまま公園に向かった。
でも中々声をかける勇気が無くて、結局シズちゃんがそのお弁当を食べ終わるまでずっと影から見てるだけだった。
今考えれば、ここで声をかけておけばこんな思いしなくて良かったのかもしれない。
そうしたら、あの会話を聞かずに済んだのに。
何も知らずに、馬鹿のままでいれたのかもしれないのに。
「先輩、昼食の時間は終了です。至急、戻ってください。」
「おお、・・・・なぁ、ヴァローナ、」
「何か?」
「お前は、どんな指輪が欲しいんだ?」
そこから、記憶が無い。
気がつけば、家に戻っていた。
「だいたい・・・1年くらいか、な?じゃあ、妥当だよね。」
好きだよ、大好き。
だから俺から言うね。
だって君に言われたら、分かっててもきっと、一生立ち直れないだろうから。
大丈夫、ちゃんと笑って言うよ。
約束したその日に、ちゃんと「さよなら、別れましょう」ってちゃんと言うから。
だから
「うっ・・・・シズ、ちゃ、ひっ・・・」
今だけ、思い切り泣かせてください。
臨也編終わり!
次からは静雄編!臨也、今の時点ではかわいそうですが、この後の静雄ちゃんと挽回するよ!!
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