って事でエイプリルフールにまつわるお話書いてみたよ!
本当は嘘ついってのは午前中だけだから、午前中にあげようと思ったんだけど、うん無理でした!←
一応続きもの、です・・・
ああ、なんで。
なんで俺はあんな事をしでかしてしまったのか。
俺はこの日初めて、自分自身を恨んだ。
4月1日
ふっふっふっ・・・今年もやって来ましたエイプリルフール!!
そりゃあ俺みたいな正直者な情報屋さんでも今日みたいな日は嘘もつきたくなるよね!
さて、今年はどうやって過ごそうかな~♪
うーん・・・不良に嘘ついてシズちゃんと暴れてもらうのはワンパターンだし、
あっ、ダラーズにシズちゃんのアイコラ画像を載せ・・・・いや無理。いくらその為とはいえ1時間でもシズちゃんの写真を見つめなきゃいけないとか無理。超無理。
他になにがあるかな~・・・嘘、嘘、嘘・・・・はー、まったく嘘を言い慣れてないとこういう時困っちゃうよねえ~♪
・・・・・あ。まあベタだけどこれが1番覿面かな♪簡単だし。うまくいけば今後も・・・・ねぇ?
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「やあっと追いつめたぜ臨也ァ・・・・今日こそぶっ殺してやんよ!」
「わー、相変わらず言う事が物騒だなぁ、シズちゃんってば♪」
よしよし、うまいこと路地裏に誘い込んだぞ。最初は大衆の面前でやってやろうと思ったけど、なんせ人が多い池袋。しかも最近変な女子が増えてるらしいからね。後々になって俺にまで被害がきそうだから止めた。
広めるなら、わざわざそんな所他人に見せなくても、俺自身がダラーズの掲示板使って広めればいいしね♪
さて、時間も迫ってるし、そろそろ始めるか。
「相変わらずうぜえな手前はよ!ノミ蟲はノミ蟲らしくさっさとくたばりやがれ!!」
「・・・・・・わかったよ、シズちゃん。でもその前に、1つだけ君に聞いてほしい事があるんだ。」
「あぁ?」
「あのね、じ、実は・・・・俺っ、実は!し、シズちゃんの事がすっ・・・・好きなの!!」
ズドン
そんな音を立てながら、シズちゃんは右手に持っていた拉げた止まれの標識を落とした。本当、こんな重いモノを片手で平気で持つとか馬鹿じゃないの。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
グラサンと路地裏で陽が入ってないせいで、シズちゃんの表情はよく見えない。
けど、標識を落としてから固まったままで、何も話しださない所から察するに、どうもシズちゃんは動揺してるらしい。
プ―、なにまんまと騙されてるんだか。そんなの嘘に決まってるのにネ!さすが俺ってば名演技!
今はただ演技するの面倒くさくなったから俯いてるだけなんだけど、もしかして俺が照れて俯いてると思ってるのかな?あっ、どうしようそう考えてるって思うとなんかおかしくなってきた。耐えろ、俺!
「い、臨也・・・・・」
「な、なに・・・・?」
やべえ声が震えた。ダメダメ、耐えろ俺!あと少しだから!!
「やっぱり・・・・手前、」
「う、うん・・・・・・・・・え?」
え、今やっぱりって言った?え、なにそのやっぱりって。どっから出てきた?
「やっぱり手前、俺の事好きだったんだな・・・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
こみ上げてた笑いもどこかにすっ飛んで、演技も忘れて顔を上げちゃったのは仕方ないと思うんだ。
おい、コイツ今なんて言った。
俺が シズちゃんを 好き?
しかも、『やっぱり』って何だ。つまりあれか、前からそう思ってたって事か。
なにそれ
「っざけんなあ!!なんで俺がシズちゃんなんかを好きになんなきゃいけないのさ!しかも前からだと!?自惚れも大概にしろ!」
「前々から周りにそう言われてたんだけど、半信半疑でよ・・・でも本当にそうだったんだな。」
「だから違うって言ってるだろ!聞けよ人の話!!っていうか周り?誰!?誰そんな事言ったのは!」
「おめでとうイザイザ!ついにシズシズと両想いになれたのね!!」
「やっぱりお前か狩沢ァ!!」
大体予想はついてたけど!!
「んもう、なに言ってんのイザイザってば!恋するイザイザは気付いてなかったと思うけど、実は大体の人は気付いてたんだよ!イザイザの気持ち!」
「はぁ!?だから気持ちも何も、」
「良かったですね!臨也さん!!ようやく想いが実って!」
「過去の事はリア充だった俺に対しての嫉妬として水に流してあげますから、もう幸せになったんだから大人しくしてくださいよ!」
「(罪歌の事は)心配しなくても大丈夫ですから、幸せになってください・・・」
「うわいつの間に!?っていうかえええ君達もなの!」
まさか、来良の子たちまで・・・・!えっ、本当になんでこんな事になってるの!?
はっ、そうだドタチン!ドタチンは!?皆の、俺の両親でありみんなの良心であるドタチンはどこ!?
キョロキョロと辺りを見回したら、いつものワゴンからドタチンは出てきた。
「お前ら、少し騒ぎ過ぎだ。」
「ドッタチーーーン!!やっぱり君は俺のお父さんでありお母さんd」
「静雄がまだ返事をしてねえだろうが。その前に変な空気を作るな。」
「咎める所が間違ってるよドタチン!!」
あれ、ねえ、まさか、ドタチン、
「臨也。」
「ど、ドタチン!あのね、違うの!これはね、エイp」
「せっかく素直になったのに、周りが茶々入れて悪かったな。もう退散するからよ。結果は後でお前から聞いてやるから。好きな時に呼べよ。じゃあな」
「いやだから違、ど、ドタチン待ってええええ!!!」
そんな爽やかに、去られても困る!っていうかドタチンまでそう思ってたのおおお!?
「臨也。」
「はいぃ!?」
恐る恐る後ろを向けばすぐ背後にシズちゃんがいて、向いた途端両肩を掴まれ、強制的に身体の向きまで直された。
「お前が素直になったんだから、俺も素直になるべきだよな。」
「いやだからね、シズちゃん。さっきのはね、」
ああもう
「俺も臨也の事が好きだ。これから、2人で幸せになろうな!!」
なんでこんな事になっちゃったの?
つ、続きます・・・
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