明日は晴れがいい。

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今日は俺のお誕生日ということで、折原さんが甘やかしてくれました。

「え！？ほ、本当ですか折原さん！」
「しつこいよ、デリオ。何回も聞かないでよ。・・・・何、それとも今のはデリオの冗談だったの？」
「冗談じゃないっす！！！本気で言いました！！・・・・けど、お、折原さんはもしかしてお、怒るかなあ、って思ったから。・・・は！もしかして折原さん自身、前々から俺にそうして欲しかっ」
「違う。・・・ホラ、さっさとおいで。」
「ですよねー！う、じ、じゃあ、シツレイシマス・・・」

ぎゅ・・・・・

「・・・・全然君に触れられてる気がしないんだけど、君はそれで良いわけ？」
「う・・・いくないですけど、だって力一杯抱きしめたら、折原さん折れちゃいそうで・・・」
「まったく・・・・君はあの化物と違うんだから、それぐらいの加減は出来るだろ？もう少し強くても大丈夫だよ。」
「じ、じゃあ、遠慮なく！」

ぎゅうう

「ほら、加減出来るだろ？」
「うあ、は、はい・・・・」


抱きしめる

（ふあああああ折原さんすげえイイ匂いがするうううう）
（ふは。ガッチガチ。・・・・・しょうがないなあ）


＋＋＋＋＋＋＋＋＋

（わー！わー！お、折原さんが、俺の、腕の、中に、いる、とか！っていうか、本当にイイ匂い・・・静雄の奴鼻詰まってんじゃねーの。か、髪も触っていい、か、な・・・・・ひゃああああすっげえサラサラ！！肌白いし、イイ匂いだし、髪サラサラだし、イイ匂いだし、臨也さん本当は天使なんじゃねーの！？うん知ってた！・・・俺は、そんな人の、）

「へへっ」
「・・・・何、急に。」
「いや～、折原さんみたいな天使・・・・ん？違う、天使みたいな折原さんのそばにいれる俺ってなんてしわわせ者なんだろうな～って、思って！」
「・・・し『あ』わせ者、でしょ。俺の事天使とか、そんな事言うのデリオぐらいだよ。」
「えー、そうかなあ・・・でもそれでも良いです。俺だけが折原さんの事すげえキレイで可愛いって思うのは、そういう折原さんを俺しか知らないって事だから！」
「・・・・・・ふうん？」

ぎゅう

「！？くぁｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ」
「はあ？何言ってんのデリオ。」
「だ、だだだって、折原さんがの腕が、お、れの背中にまわっ、て・・・！」
「・・・まあ、せっかくの君の誕生日だからね。お願いが『抱きしめさせて』だけじゃかわいそうかなーってね。」


笑顔と照れ顔

（やべえ、嬉しすぎて顔が、顔がどーしてもニヤける！）
（柄にもなく、しかもデリオの言葉で顔が熱いとか・・・）
（（こんな顔、絶対見せられない！））


＋＋＋＋＋＋＋＋＋

「むー・・・いいなあ、デリオ。」
「こら、サイケ。覗き見はダメだって、何度も言ってるだろう。」
「だあってえー！おれだっていざやくんにギュってされたことないのにー！」
「・・・・・たぶんサイケはいつでも言えばしてくれると思うから、今日ぐらい我慢してやれ。」
「そうだろうけど・・・・でもサイケといざやくんじゃきっとああいうふんいきにはならないもん・・・・おれだってデリオと同じくらいいざやくんのこと想ってるのに。」
「サイケ・・・・・・・」
「ようし！明日はデリオはいっさいいざやくんにさわらせないようにしようそうしよう！」
「・・・・そうだな。さ、そろそろ夕飯の買い出しに行こうか。予約したケーキも取りに行かないといけないし。」
「そだね！」


ラブラブオーラ全開

（ねー、津軽、やっぱりおうちかえったらさっそくじゃましてもいいかな！？）
（・・・・・・せめて今日だけは待ってやれ）


＋＋＋＋＋＋＋＋

（あー、離したくねえなあ・・・でもそろそろ離れないと折原さんに怒られそうだし・・・いやでも）
「デリオ。」
「ぅはあい！？あ、そうですよね、そろそろ離れた方がいいですよね！」
「ダメ。まだ離れないで？」
「え、折原さ」
「俺もうちょっとデリオとくっついてたいなあ」
「あ、あの、折原さん、心なしか撫で方がエロい感じが、」
「もっとデリオに触りたいし、・・・・デリオにも俺の事もっと触れてほしい。」
「えっ、ちょっ、それ、なんか」
「ねえデリオ、俺と────」

耳元でそんなッ─────


イイことしよう？

「デリオ！デーリーオ！・・・・・デリオの思いのまま終わるのがなんか癪だったから、寸前で「なわけないでしょ、馬鹿じゃないの。」っていうつもりだったのに・・・・・あれぐらいでショートしちゃうとはさすがヘタレだね。あ、もしもし新羅ー？」


＋＋＋＋＋＋＋＋＋

「・・・・・ん、は！？お、折原さん！？あれ、俺・・・・もしかして、」
「そ。舞い上がりすぎて、軽いショート起こしてぶっ倒れたんだよ。」
「俺のバカアアア！！・・・ってあれ、この構図・・・まさか、俺折原さんに膝枕してもらってるのおおお！？」
「なあに？ご不満？」
「いやいや滅相もないです！！わー、折原さんに膝枕してもらうとか、俺なんてしわわせ者・・・・！」
「だからし『あ』わせ者、ね。・・・・・じゃあ、もう少し幸せにしてあげる。目、閉じて？」
「ええええ、まさか折原さ、」
「しー、黙って？・・・・本当はさっき君が寝てる時にもしたんだけど・・・せっかく起きてるから、改めて、ね？」

すげえ夢みたいだ、俺が、折原さんとキ、
キ・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・あれ？

「っていねえーーーー！！」
「うるさいデリオ。起きる時ぐらい静かに起きなよ。」
「はっ、折原さん！なんで・・・なんでデスクに・・・あれ膝枕は？キスは！？」
「・・・・・・そんなのした覚えないけど。」
「まさかの夢オチーーー！！俺のバカアアア！！！」
「デリオ本当うるさい。さっさと紅茶持ってきて。」
「うう、はぁい・・・・・」


ちゅ！

（・・・・・危ない、危ない。夢オチと思ってみてくれてるみたいで良かった・・・）

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って事でデリオお誕生日おめでとーう！！
一応・・・幸せだから祝ってる事になるよねこれ！

しわわせ、のくだりはなんとなくそう言ってたら可愛いなあって思って・・・・っていうただの出来心です←