From:岸谷 新羅
Sub:静雄君へ!
僕知らなかったよ、君と臨也が付き合ってたなんて。
だって教えてくれなかったもんね!
教える気無さそうだったもんね!
いや、別に怒ってるわけじゃないんだ。
こんな嬉しい事に怒るわけないじゃないか!
だって良い事だもんね!
2人が僕を放ってまでラブラブなんてすごく良い事だよね!
そんなラブラブな君等の事だから、どうせ来週の臨也の誕生日はさぞかしラッブラブなイベントになるんだろう?
僕は2人の親友として、快く協力させてもらうよ。
というわけで君の臨也お誕生日計画のサプライズ性を高める為に、
これから1週間、臨也と何があっても絶対会わないようにしてあげるよ!
じゃあ、1週間後、頑張って!!
君の大親友の新羅君より☆
まあ、簡単に言うと腹いせ・・・かな、これは、うん。腹いせでやった事だよこれは!
「そういえばもうすぐ臨也の誕生日だねえ。何かほしいものある?」
「え、祝ってくれんの?どうしたの新羅、何かあった?」
「うわ、何その真顔での心配。ありがたい所か、逆に心外なんだけど。」
酷いなあ、俺はそんなにセルティバカに見えるのかな。まあ本当の事なんだけど。
祝う気があるから、こうして家に呼びだして、聞いたんじゃないか。
ちなみにパーティーはするつもりは無い。なぜなら、
「うーん・・・欲しいものは特に・・・し、シズちゃんが祝ってくれるみたいだし、それで十分っていうか・・・」
「・・・へーそう。」
・・・・これが、パーティーをしない理由。
この私の目の前にいる友人の折原臨也と、もう1人の友人、平和島静雄は、池袋では24時間戦争コンビとしてそれはまあ有名なのだが、
彼等はいつの間にか恋仲になっていたようで、おかげでこの間の静雄の誕生日パーティーを主人公抜きでやらされるハメになったのだ。
「・・・・・・でも」
「でも?」
「確かにシズちゃん祝ってくれるっていったけど・・・・それ以来何にも言ってこないし、最近会ってないし、1週間前になっても何も言ってこないし・・・・シズちゃん、俺の誕生日も忘れちゃったのかな。本当に祝ってくれるのかな。」
ああそれは静雄の事だから、今頃悩みに悩みまくってて、ドツボにハマってるだけだと思うよ!
・・・・と、言ってあげるべきだったんだろうが、生憎今の僕はそこまで優しくなかった。
「じゃあ、臨也もこの1週間静雄の事忘れちゃえばいいよ!!」
「・・・・・は?」
「臨也は静雄の事なんて忘れて、勝手に楽しんじゃえばいいんだよ!大体、誕生日を迎えるのは臨也なのに、なんで臨也がわざわざ静雄のせいで誕生日をモヤモヤ考えなきゃいけないんだい?おかしすぎるよ。」
「そうか・・・な。・・・・そうだよね!大体俺の誕生日なんだから、俺が気を使わなくてもいいじゃんって話だよね!じゃあ、今からシズ」
「ダメだよ!僕が最初に言ったこと忘れたのかい?この1週間、君は静雄の事忘れるんだ。だから連絡も当然ダメ。携帯は没収!」
「ちょっと・・・!もう、シズちゃん忘れるなんて、そんなの無理に決まっ」
「大丈夫だよ!君のこの1週間の予定は静雄なんて忘れるくらいビッチリ入れておくから!というわけで、臨也は僕が予定組んでる間、夕飯作っておいて!あ、あと今日は家に泊まっていってね!はい決定!」
「はぁ!?ちょっ・・・・新羅!?」
よしよし、どうやってビッシリ予定入れてやろうかな~。うんうん、我ながら実に名案だ。
あっ、やっぱりこれは僕だけじゃなくて、周りの協力も必要だよね!
どうしよう、予定組むのがセルティとのデートの次ぐらいに楽しみすぎる!!
とりあえず、静雄にメール打っておかなくちゃ。
ああ、言っておくけど僕は君達の仲を反対してるわけじゃないんだよ?
ただ、
ちょっと、怒ってるだけだからね?
最近、っていうか毎回モヤモヤ考えてるの臨也ばっかりだなー・・・よし!誕生日ぐらいは静雄を困らせようぜ!
・・・・って思ったのが始まりだった・・・はず。←
カウントダウン形式は、アンケートから!皆様、名案ありがとうございました!
明日はドタチン!たぶん!!←
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