From:折原 臨也
Sub:(non title)
会いたい。
今からそっち行く。
ピンポーン
「・・・・早かった、な。」
「今さっきメールしたからね。・・・入って、いい?」
「あ、ああ。入れよ。」
結局この1週間、臨也を見つけることが出来ず、それどころか、案を思いつく度にいろんな奴からメールによりその案は消され、結局何も思いつかず、少し癪だが、さっき来た新羅のメールの案に乗ろう。と思った矢先に臨也からメールが来て、返信をする間もなく、臨也がやって来た。
やべえ、本ッ当に今何にも用意してねえ。
当然だ、今の今まで悩んでいたんだから。
・・・・しょうがない、臨也に正直に話して、明日・・・つうかもう今日だけど、朝市で花でも買ってこよう。
そう思って俺が話しだそうとする前に、臨也が先に話しだした。
「俺ね、この1週間色んな人と色んな事したんだ。」
「ああ・・・・メール来たからな。知ってる。」
「・・・そう。」
臨也がこの1週間何をしていたのか大体知ってる。その相手から、新羅から、メール散々教えてもらったから。
その度に誕生日をどうするかと考えた他にも色んな事を考えた。
何で他の奴と楽しんでんだよ、という嫉妬と。
もしかしたら臨也だって俺が他人と楽しんだ話を聞くのは本当は嫌だったんじゃないか、という自己嫌悪と。
「それでね、この1週間で気がついたことがあるんだ。」
「・・・・・・・な、んだ?」
この1週間がきっかけで、俺は必要ないと思ったらどうしよう、という不安と。
そう言われたら、俺は・・・・
「俺ねえ、
やっぱりシズちゃんが一緒じゃないとダメみたい。」
「!!」
「確かに楽しかったよ。すごい、楽しかった。でも楽しい、って思うとその後絶対『シズちゃんが一緒だったらもっと楽しいんだろうなあ』って思っちゃうんだ。」
「・・・・・・・・・・」
「だから、正直この1週間満たされた感がそんなに無かったっていうか・・・そのせいでこんな深夜でも押しかけたくなったっていうか・・・・・その・・・・~~~~ちょっと!黙ってないで何か言えよ!」
「ああ゛!?手前今話してる途中だったじゃねえかよ!それを黙って聞いてやったんだろうがよ!!つうか言ってる手前が照れてんじゃねえよ!」
「照れっ・・・照れてないし!大体シズちゃんだって何顔赤くしてんの!余計恥ずかしくなるじゃん!」
「んな事言われたら誰だって照れるに決まってんだろが!ああ~~!もう、こっちこい!!」
「わっ!?」
「俺だって、・・・俺だってこの1週間手前に会えなくて全然満たされてねえんだからな!」
臨也を抱き締めて、自分の顔が見られないようなんとか誤魔化した。
きっと臨也より顔が赤いに違いない。そんな顔みせられるわけ無えだろ!
臨也も最初は驚いていたようだが、しばらくしたら、抱き締め返してくれた。
「シズちゃん、俺がこの1週間何したのか知ってるんでしょ?・・・・それと同じ事、今日してくれる?」
「・・・明らかに質落ちるぞ」
「いいよ。」
「寿司だって大トロたらふく食えねえし、」
「この間いっぱい食べたから平気、」
「プ・・・リクラ?だって撮ったこと無えからたぶん真顔とかつまんねえ事になるだろうし、」
「満面の笑顔で撮るシズちゃんの方が変だよ」
「買い物だってセンス無えし、」
「じゃあ俺が見立ててあげるね。」
「・・・誰も誘って無いから大勢でパーティーなんてできねえし、」
「シズちゃんがいればいいよ。」
「ケーキだって・・・花束だって、並みのモンしか用意できねえ。」
「2つとも俺はこだわりはいから大丈夫。」
「・・・・それでいいなら・・・やってやるよ」
「うん。期待してるね。」
全部2番煎じだけど。
完全にレベル下がるけど。
「・・・・・あ。」
「何?」
「大事な事言うの忘れてた。」
「誕生日おめでとう、臨也。生まれてきてくれてありがとう。」
それでも臨也が喜ぶんなら、俺は今日精一杯やってやろうと思う。
HAPPY BIRTH DAY IZAYA!!
臨也誕生日おめでとおおおお!!
これからも私は静雄より天使・・・間違えた臨也を応援しますキリッ!←
1週間、お付き合いありがとうございました!!
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