と、いうことでフライングになっちゃいますが、前編です!
「よーし、せっかくだから静雄大好きな臨也書いちゃうぞ!」
って思いながら書いたんですが、結果静雄出てないっていうね!←
後編は当日に必ず!・・・か、ならず!(頑張れよ)
よく晴れた日。寒いといえど、それなりに着込めば、絶好のお出かけ日和ともいってもいいこの日。
「あー・・・暇だ。」
俺、折原臨也はただ今ぼっちタイムを満喫していました。・・・・いや別に満喫はしてないけど。
「ホント、暇ー・・・でも外出る気にもなれないなあ・・・」
はあ、なーんでこんな暇なんだろう。なんで仕事無いんだろう。・・・・まあ、理由知ってるけど。
メール見てもサイトのぞいても大した情報が無いのは、大体その的になる彼等が街をうろついていないから。
チャットも誰もいないのは、今日はそんな暇無いから。
仕事が無いのは、昨日までに全て終わらせてしまったから。それも計画的に。
・・・・・・普段自由気ままにやってるこの俺が、わざわざ計画立てて真面目に仕事に励むとか今考えるとゾッとする。
現に波江さんには気持ち悪がられたし、仕舞いには「大丈夫?この間の喧嘩のときに頭打ったの?病院行く?」とよくわからない心配をされた。
そんならしくない、しかも俺にしてはかなり気持ち悪い行動を取ったのは、この日の為だったのに。
「悪い。明日こっち来れねえ。先約があるんだ。」
昨日のその一言で、全て無駄になった。
「まったく、ヤダヤダ。何なのあの顔。超嬉しそうな顔しちゃって。こっちの気も知らないでさ。」
思い出すだけで腹が立つ。まったくこの2週間、俺がどれだけ働いたと思ってるんだ!
・・・・もしかしたら、必死になって、それこそプライドなんて捨てて子供みたいに騒げば、お願いしたら、もしかしたら・・・・しぶしぶだけど、今日来てくれたかもしれない。
でも─────
「ばーか、ばーか、本当バカ。シズちゃんってば本当バカじゃないの。化物なんだからさあ、大人しく化物らしくいろっつーの。なんで退化しちゃうの。・・・・・なんで人間らしくなっちゃうの。」
おかげで皆君の良さに気づいちゃったじゃないか。
皆、君の周りに居付いちゃうじゃないか。
俺が入る隙間なんてもう、
「・・・っていうか、シズちゃんが俺と付き合ってる、なんて知ったら、皆即行で『別れろ』って言うんだろうなあ・・・」
相手が嫌われ者のこの俺だし、・・・・なにより男だし。
きっと、今、誰かにそんな類の事を言われたら俺は、
「っあー!もういいや!寝よ!昼寝しよ昼寝!!」
このままだと、ホントに俺らしくない、俺に分が悪いことばっかり考えそうだから、もう昼寝して一旦忘れよう。
椅子から立ち上がり、真っ直ぐ寝室に向かう。
だけどその間も、考えるのは全部嫌なことばかり。
本当だったら今頃、張り切って夕飯作って、調子に乗ってケーキなんかも作ってたはずなのに。
すごくワクワクしてたはずなのに。
こんな事なら変に計画なんて立てなければよかった。
わざわざ真面目に仕事なんて頑張らなければよかった。
今日が何の日かなんて知らなければよかった。
・・・だけどそうやってモヤモヤ考えても、結局は「まぁ、いっか」って思っちゃうのは、
皆に祝われて、すごく幸せそうな笑顔をしてるシズちゃんが頭の中にいるから。
「・・・・俺も結構、安くなっちゃったもんだね。」
バタン
その扉は明日になるまできっと開かないだろうなあ、と思いながら俺はベッドの中に入った。
それは1月28日午後2時の出来事。
お前は本当に静雄を祝う気あんのか。
・・・とかすごく言われそうな前編ですいません。
ち、ちゃんと後編はイケメンにするから!どうか怒らないでええ!静雄嫌いにならないでええ!!(必死)
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