明日は晴れがいい。

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ごそごそ、と玄関から物音がした。
覗いてみれば、案の定犯人は最近一緒に住みだしたあいつで。

「・・・・臨也、手前玄関で何やってんだ。」
「へっ！？あっ、シズちゃん！もうお風呂上がったの！？早くない？」
「別にいつもと変わんねーよ。で、手前は何やってんだって聞いてんだが？」
「えっ、いやー、そのー・・・玄関の汚れが急に気になっちゃって！だからちょっと掃除してた！」
「あぁ？掃除ぃ？」
「う、うん！さ、さー！掃除で汚れちゃったし、シズちゃんも上がったから、俺お風呂入ってこよーっと！」
「・・・・？」

玄関はマジで綺麗になってて、完全に愛想笑いだったがあれは悪意がある笑いじゃなかったし、少し気にはなったが、その時はまあいいかと思い、居間に戻って行った。

・・・・・・・・あと、この後の行為の方が全然大事だった、っていうのもある。


そんなこんなで次の日の朝。


「シズちゃんのバカ！アホ！死ね！」
「うるせえ手前が死ね！」
「何言ってんの！今日は完全にシズちゃんが一方的に悪いでしょーが！俺の目覚ましぶっ壊しやがってっていうかそもそも今日朝早いって昨日ちゃんと言ったのになんであんなにしつこいかなああ！？」
「ちげえあれは俺だけじゃなくて求めてきた手前だってわｒ」
「あーーーーーー何にも聞こえなーい！！」

くそっ、２人寝坊とか完全にやらかした。
だが、目覚ましはまあ・・・悪いとは思ってるが、昨日の夜は全面的に臨也も悪いと本気で思う。だってあんなにエロ可愛いのが悪いんだ。・・・・夕飯に響くからもう言わないけど。
あーくそ、この時間じゃ朝飯食えねえな・・・つうか、マジでもう出ないとヤベエ！

「臨也！俺先行くかんな！ちゃんと鍵閉めて行けよ！！」
「わかってるし！子供じゃないんだから！シズちゃんじゃないんだから！」
「俺より手前の方がそういううっかりが多いから言ってんだろーが！じゃあ行ってきます！」
「はい行ってらっしゃい！ああもう早くしないと俺も約束の時間に間に合わない・・・！」

・・・あいつこのままだとマジで鍵閉めんの忘れそうだな・・・あとで電話入れてやるか。
そう思いながら仕事へ向かう・・・・のだが、俺の靴が玄関に無え。
あー、そういやあいつ昨日掃除してたな・・・

「臨也ァ！手前俺の靴どこやった！？」
「えー？シズちゃんの靴は下駄箱のな・・・・・待って待って待って！俺が出す！！」
「ああ？それぐらい何も壊さずだせるっつーの。」

ったく、どんだけ俺を馬鹿にしてんだ・・・こう、優しく取っ手を引けば壊れずに簡単に開くわけでな。

ガチャ

「・・・・・・ん？なんだこれ。」
「見るな触んな元に戻っ…！？～～～～～っ！」
「おい、身体ダルいなら無茶すんなよ。これは見るけど。」
「優しさが微妙に足らないよシズちゃん！どうせなら頼み事も聞けよ！」
「元々お前に対しての優しさってそんな持って無えし。えーっと、」
「ひどい！っていうかマジでやめてえええええ！」

臨也に構わず中を見る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こ、れは。


「・・・・・・急にどうした。」
「きのう、ベタな学園ドラマが、やってて、それで、そういえば俺やってみたかったなあ、って・・・・・・」
「なんで止めたんだよ。」
「だって自分の目の前で見られるとかそれどんな羞恥プレイだって話だろ！本当は俺が先に出かけて、シズちゃんが１人で見る予定だったんだけど、寝坊した、から・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

自宅。
顔が赤い臨也。（それはたぶん俺もだろう）
そしてこの手にある、手紙。

うん、十分だ。

ガチャ

「・・・え？シズちゃん、何で鍵閉め」
「ああトムさんすいません、すごく急で申しわけないんすけど、今日休ませてもらってもいいっすか？」
「は？」
「・・・・はい、・・はい、本当すいません。じゃ、明日。・・・よし、手前も今日の仕事は全部キャンセルしろ。」
「はあああ！？急に何言ってんの！？」
「うっるせえええ！手前がこんな事すんのが悪いんだろ！可愛いんだよ馬鹿！」
「かわっ・・・！？うわあああシズちゃんが壊れたああ！！」

決めた、今決めた。
今日は臨也とずっ・・・・・・・・・・・・・・・といちゃいちゃする。
つうか、誰だって下駄箱に好きな奴からラブレターもらったら、何にも手につかなくなるもんだろ？

『シズちゃんへ

　　大好き

　　　　　　臨也』


とりあえず、この手紙は宝物として残しておこうと思う。真面目に。

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oh・・・・なんかなんとも言えない静臨になっちった・・・・・
なんかシズちゃんに手紙書いてる臨也とか可愛いよなって妄想してたんだけど・・・ちくしょう！かわいざやってなんだよ！！