04/11
Sun
2010
「えっ、シズちゃんウチに来たの!?ちょっ、行ってくる!!」
と珍しくコートも着忘れるほど慌てて出て行った雇い主は、数十分後、いつもの感じになって帰ってきた。
・・・・・・来客を一人つれて。
「波江、これシズちゃんね。で、シズちゃん。この人が波江。」
・・・・・この人は紹介もまともにできないのかしら。
シズちゃんって・・・あぁ、この人がそうなの。
「・・・ドーモ。」
「はぁ・・・どうも。」
あぁ、いかにも臨也と気が合わなさそうって感じね。愛想笑いすらしないし。・・・まぁ、それは私もだけど。
「俺今から夕飯作るけど、波江も食べてくでしょ?」
「・・・・・・・あなた作れるの?作れないから私に任せてたんじゃないの?」
「失敬だなぁー。この無敵で素敵な情報屋さんは何でもできるんだよ☆」
「食べて大丈夫なの?」
「ん、ああ。コイツの料理だけは大丈夫だ。」
「わー、酷いね2人してシカトって。そいじゃ、その間シズちゃんはテレビとか観て寛いでたら?波江も・・・波江はもう少しお仕事頑張って☆」
仕事押し付けてくるとか本当殴りたくなるわこの男。
「・・・なぁ。」
「・・・・なにかしら。」
「アイツの飯ってアンタが作ってんのか?」
「・・・最近の夕飯はそうね。ここで作って、食べて、帰るって感じかしら。だってあの人ロクな食生活してないんですもの。」
以前までは3食なんて毎日取らなかったとか言ってたし。あの男はは誰か見張らないとダメになる人だって最近思うようになったわ。
「ふーん・・・・・」
「・・・何?妬いてるのかしら?」
「なっ!?バッ、ちげーよ!!」
そう言って彼はズカズカとテレビの方へ歩いていった。
ふーん・・・あの人があの折原臨也のねぇ・・・
ふーん・・・・
+++++++++++
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
・・・二人ともさぁ、もう少し人に気を使うことを覚えたほうが良いよね。
なにこの気持ち悪いほど静かな食事。せっかく俺が気を使って話し出しても広げる気ないでしょ君ら。
ってゆーか、原因君だよね、波江。
何でそんなシズちゃん見てんの。つか何で睨んでんの。
おかげで見てみなよ、シズちゃんの食べ方。いつもみたいにがっつかないで大人しく食べてるんだよ?
気持ち悪いことこの上ないよ。
「ねぇ、波江s」
「あなた、」
ちょ、人のセリフ遮るとか酷すぎる。しかも本人気にしてないし!
「・・・あ、俺?」
「あなた、
むっつりスケベでしょう。」
間。
「っっ・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
「な、むっつ・・!コラァ、ノミ蟲!テッメ声出さねぇからって爆笑してんじゃねーよ!!」
「ちょ、ブハッ、な、波江、・・っは、ナイスツッコ・・・・!あはははは!!」
「ナイスツッコミじゃねーよ!!テメェ、何を根拠に・・・!」
「なんとなくよ。さっきから観ててそう思ったの。一見、そういうの興味無さそうに見えるけど、特定の人にはがっつきそう、って思っただけよ。」
「なっ・・・・!」
「嫌われないようにするには適度に運動することね。ムラムラがたまると暴走してしまうでしょうから。・・・じゃ、私はもう帰るわ。」
「あははっ・・・あ?はいはい、お疲れ様~。」
「・・・・・・・・・・・・・」
ふー、やべえ、波江に完全にやられた。
真顔でむっつりスケベはズルすぎるよ。もうシズちゃん固まっちゃったよ。結構ショックだったのかな?
あれ、でも前に俺もシズちゃんに言った時は、怒ってたような気がするけど・・・・女子に言われるのはまた別なのかな?
「シーズちゃん?まあ、そんな落ち込まないで!シズちゃんのむっつりは今に始まったことじゃないじゃない!」
「・・・・・・・・臨也」
あ、やべ怒らせた?ごめーん、ついうっかり口が☆
「・・・・そうだな、気にするなんて今更だよな。」
「ん?えーっと、シズちゃん?」
あれ?俺もしかして変なスイッチ押したかな?シズちゃんが笑顔全開だよ?
「じゃあ臨也君、今から運動に付き合ってくれるかな?」
「え?え?どして?」
「今ムラムラがたまってるから」
「は?え、ちょっと・・・・本気?」
「当然。オラ、ベット行くぞ」
「ええええ!ちょ、ええー!?」
それから朝方近くまでシズちゃんの運動につき合わされました。
とりあえず波江は今月は減給にしようと思いました。
(あれ、これ作文?)
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シズちゃんは絶対むっつりでいてほしいなっていう願望です←
ていうかホント全体的にぶっ壊れててスイマセン・・・・!!
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