おいいい!やめろこれ以上振り回すんじゃねえよおお!!
特典ドラマCDは、新羅と幽が語る、臨也と静雄の6年間!?
高校時代からの二人の因縁はどこまで続くのか───?
ちくしょう、これ読んで腐った妄想しか出来ない私をどうにかしてくれ誰か!
これから5日間、どうしろっていうんだ・・・(真面目に仕事をしろ)
小説は深夜のテンションまかせで書きました。
結果、臨也が乙女かつおバカ、そして静雄も乙女という風になりましたww
「臨也」
と新羅は言う。
「臨也」
とドタチンも言う。
「折原ァァァァァ!!」
シズちゃんだけ、違う。
放課後、屋上。
俺にしては珍しくシズちゃんを呼び出した。ある計画を実行するために。
・・・にしてもさあ、嫌いな奴に呼ばれて普通に来ちゃうとかさあ・・・何なの、バカなの?ああ、バカだよねそういえば。
「何だよ。わざわざ呼び出して。」
「・・・ねえ、シズちゃん。俺シズちゃんに1つだけ聞きたいことがあるんだ。」
「あ?」
「あのね・・・どうしてシズちゃんは俺の事名前で呼んでくれないの?」
「っ!それは、」
ふふん、知ってるよ!知ってるとも!!
「まあ、俺が嫌いっていうのもあるだろうけど・・・他にも理由があるんでしょ?」
「な!なんだよ他って」
「シズちゃんさあ・・・・バカだから俺の名前読めないんだよね!?」
言った!言ってやった!!さあどうだ図星なんでしょ!?
読めないんで
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ?」
あ、れえ?さっきとのテンションの落差がすごいよシズちゃん。とはいえ逆ギレするような感じでもないし・・・なんていうか、落ち込んでる?
まあいいや。とにかく今は攻める!
「あっは!図星なんだねシズちゃん!まあ、俺の名前珍しすぎるからねえ、読めなくて当然だよ。
だから自分のバカさ加減に落ち込まなくても大丈夫☆あ、単細胞のシズちゃんはすぐ忘れちゃうだろうから意味ないと思うけど、一応俺が改めて直々に教えてあげるね?
俺の名前はおーりーはーらーいー」
「臨也」
・・・・・え
「臨也、だろ。手前の名前」
「え、あ、うん、そう・・・・。」
何、これ。
シズちゃんがちゃんと知ってたから?
はじめてシズちゃんに呼ばれたから?
シズちゃんが真面目な顔で読んだから?
どれが原因か分からない、けど、
すごく、顔が熱い。
「・・・・臨也」
「ひぅ!?」
いつの間にか俺は金網とシズちゃんに挟まれているような状態だった。
ちょ、耳元で囁くのやめてよ!普段そんな事しないからビックリするじゃん!!
「手前こそ知ってんのか?」
「え?」
「俺の名前」
「そ、んなのあたり、まえ」
「じゃあ手前も呼んでみろよ。俺の名前」
「っ!」
なんだよ、言えよ、俺。簡単だろ。
緊張してんのはこんな近距離初めてだからだろ。
敵の名前言うぐらい、かんたんだろ!
「・・・し、」
「し?」
「し、しず、」
「しず?」
「しず・・・お・・・」
ダメだ、なんか
なんか、しにそう。
「なんだ、ちゃんと知ってるんじゃねえか。しゃあねえ、これから手前を名前で呼んでやるからよ、手前もんなふざけたあだ名で呼ぶんじゃねえぞ。じゃあな。」
そう言ってシズちゃんは屋上を出て、階段を下りていった。
つうか、何、これから名前で呼べって事?
・・・・毎回あんな恥ずかしい思いしろっていうの?
そんなの、
「そんなの無理に決まってるだろうがバカシズ!!」
屋上で叫んだ少年の声はそれなりに大きかったようだが、屋上からの階段を少し降りた所で座り込んでいた少年には、
(名前呼ばれただけでなんて、俺どんだけ単純なんだよ!しかもとうとうい、臨也って呼べたし!!・・・・やべえ嬉しすぎて顔がにやける)
と余韻に浸っていて、聞こえる余裕は無かったようだ。
青春してる静臨が書きたかったんだ・・・
結果、2人とも乙女くさくなったww
ちなみに静雄は『俺告白されんのか!?』みたいな期待をこめて屋上に真面目に来たのです。
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