06/05
Sat
2010
ああ、俺の事考えてくれてるんだなーとか、大事にしてもらってるんだなーっていうのがすごい伝わってきて、すごく嬉しいく思うよ。うん、正直な話。
・・・・たださあ、それにも限度ってモンがあるでしょ?
さて問題です。
昼休み、屋上にて。
俺、折原臨也はどうして正座させられているのでしょうか?
答えは、
そんなの俺が知りたいよ!!
「いやホントに、どうして俺は正座させられてるんですか、ドタ・・・門田さん」
「臨也君が俺との約束を破ったからです。」
「そ、れは・・・すみませんでした・・・?」
・・・・とは言ったものの、どうしよう心当たりがすごいある。
どれだろう、ドタチン一体どれの事言ってるんだろう・・・・!!かと言って怒ってる人に直接聞くのもね・・
よし、ここは無駄に喋って墓穴掘らないようにしたほうがいいよね。そうしないと、昼休みずっと正座とか俺耐えられないよ・・・!
ていうか、新羅もシズちゃん早く来てよ・!!俺を早く助けに来てよ!!
・・・あのヤロウ、もしかしてまた自販機ぶっ壊してんじゃないだろうな?
「臨也お前・・・自分が何したのか分かってないな・・・?」
「(ギクッ)そ、そんな事ないよ!ホントすごい反省してる!海より深く反省してるもん!!」
「ほう・・・じゃあ自分が何したのか、何の約束を破ったのか言ってみろ」
「!!」
ヤベエ、俺案の定墓穴掘った!!す、素直に分かりませんって言えばよかった・・・。
いやいや、落ち着け折原臨也。ピンチはチャンスって言うじゃないか!
そうだ、ここでピタリと当てれば、ドタチンは優しいからきっと「そうか分かってるならいいんだ。次からは気をつけろよ。よし、じゃあこの話は終わりだ。昼飯食おう。」ってなるハズ!!
・・・しかしさっきも思ったけど、思い当たることが多すぎて困る。
いや、でも昨日の帰りまでは普通だった、って事は昨日の夜から、今日までの事だから・・・・・
わかった!
「えーっと、ごめんなさいドタチン!俺昨日どうしても甘いものが食べたくなったから、夜中なのにコンビニ行っちゃったんだ!どうしても我慢できなくて・・・本当にゴメンね?」
「・・・・・・・・・・・・」
うう・・何この間。TVでやってる4択クイズの回答者はこんな気分なのか・・・・
「臨也・・・・・お前、その約束も破ったのか。」
「!?えええ!それじゃないの!?」
残念!・・って今一瞬頭の中でその司会者の声が響いたけど、ちょっ、ええ、これもう残念所じゃないよね!?
俺完全にやっちゃったよね!?
「えーと、じゃあ門田さんは何に対して怒っているのですか?」
「俺はお前が今日一人で登校してきたと聞いたから怒ってたんだ。」
「え、ちょっ・・・下校ならともかく登校ぐらい一人で大丈夫だよ!だって朝だよ!?朝っぱらからそんな」
「そんな朝っぱらからお前はカツアゲにあったと岸谷から聞いた。臨也、今の世の中朝だといっても何が起きるか分からないんだぞ?」
くっ、新羅のヤツ・・・後で覚えてろよ。
そうか、それで最近ドタチンが家に迎えに来てたのか。今日いなかったのは・・・ああそういえば昨日クラス委員だか何だかで明日は一緒に行けないって行ってたんだっけ。・・・って
「もしかして昨日のアレが約束!?分かんないよ分かりづらいよ!!つうか俺自身人並みに強いから心配しなくても大丈夫だよ!現にそのカツアゲ返り討ちにしたし!!」
「何言ってんだ。お前は可愛いんだから一人だと絶対何かしら起こる。だから俺は心配でしょうがないんだ。」
「ドタチン・・・」
君はいつから俺のお父さんになったの・・・・?つうか真顔でそんな事言う人だったっけ・・・?
「まぁ、かといって昨日のは俺の言い方も悪かったからな。これに関しては、これから気をつけるなら今回は無かったことにしよう」
「ドタチン・・・!!」
「しかし、夜中に一人で出歩いたのは完全にお前がお前が悪いからな。罰として昼休み終わるまで正座してなさい。」
「!お、鬼ーー!!」
その後、案の定足がしびれて動けなくなった俺は、シズちゃんにお姫様抱っこで教室まで運ばれるというとんだ羞恥プレイを受けました。