ちあ様に捧げます!遅くなってすいませんでした!!
荒川パロの話
第1話 借りを作れない男
俺達は常に助ける立場であって、助けられる立場にはなってはならない。
そう、教えられてきた。というか、そうプログラミングされた。
「製造番号420号、津軽。起動しました。」
「あっ、おきた!おきたよきしたにせんせー!」
「起きた、っていうか起動ね。やあ、えーと津軽君?気分はどうだい?」
「いや、特にどうもしないが。・・・・あなたが俺の主人?」
「いやいや、僕じゃないよ。僕は君の主人の友人さ。」
「おれがきみのごしゅじんさまがいところまであんないしてあげるね!あっ、おれサイケっていうんだ!よろしくね!」
「はあ・・・・どうも。」
「津軽君、サイケに感謝しなよー。サイケが君の主人に主人になってくれるよう説得してくれたんだから。サイケが居なかったら君はたぶん起動しないまま僕の父さんの所に返品されてたよー。」
「・・・・・・・・・・・・・・か」
「津軽君?」
「?津軽?どうしたの?」
ガシッ
「ひゃあ!?」
「そんな・・・、そんな命の恩人ともいえる人(人じゃないけど)にたかが感謝の言葉で終わらせるわけにはいかないだろうが!!お前何か、お前が困ってる事、且つ俺が出来る事は何か無いのか!?」
「ふぇ?べつになんにも、」
「無いとか言うなよ!なんか、何か恩返しさせろよ!じゃねえと俺が気持ち悪くて仕方ねえんだよおおお!!」
「うわあ、君見た目主人とソックリなのに、主人より面倒くさい性格してるね。っていうかいい加減サイケ揺さぶるの止めてあげなよ。」
「うーん・・・じゃあ、おれね『恋』ってどういうことなのかしりたいんだ!だからさ、おれの恋人になってくれない?」
「サイケ・・・君もまたすごい事」
「よし分かった!」
「即答!?」
それが、最初の出会いだった。
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第2話 バトルマスター
サイケは、俺のご主人となる人に俺が起動したら連れてこいと言われたらしく、俺達はきしたに先生の家を出て、待ち合わせ場所へ向かった。
「よかったねえ、津軽!シズちゃんはすごくやさしいからきっと津軽もかわいがってくれるよ!!」
「そうか・・・・なあ、何でサイケは恋がしたいって思うようになったんだ?」
「ふふ、あのね、いざやくんが、あっ、いざやくんっていうのはおれのご主人様ねっ!で、いざやくんにね、さいきん恋人ができたんだけどね、あっ、それシズちゃんなんだけど、いざやくん、シズちゃんといる時すごく嬉しそうな顔するんだ~。今までそんな顔って見たことなかったから、さいしょはおれもびっくりしたんだけど・・・・でも、そのうち『恋』っていうのをすると、そんなにうれしくなるのかなあ、ってそっちにもきょうみがわいてきたんだ。だから!」
「ふうん・・・・」
人間特有の『恋』に興味を持つなんて、変わってるなこいつ。
そんな事より、俺のご主人だ。
サイケの話から察するに、俺のご主人はどうやら女っぽいな。
すごく優しい、か・・・・もしかしたら大人しめの、
「あ!いた!あれだよ津軽!」
「え、どの方だ?」
「ほらあれ!あの、
標識ブン回してる!」
・・・・・・・・標識?
「ぅおらあああああああ!!うっぜえんだよ手前等あああああ!!」
「・・・・・まじで?」
「?まじだよ!!」
そこにいたのは、俺の想像と真逆の人でした。
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第3話 イザヤ
「シズちゃーーん!つれてきたよー!」
「おう、サイケ。ふーん・・・こいつか。確かに俺に似てるな・・・」
「よ、よろしくお願いします!」
「おう、こっちこそこれからよろしくな。ああ、敬語じゃなくていいから。あと俺まだお前等の事十分に分かってないからよ、何か間違ってたりしてたら、遠慮なく言ってくれ。」
「は、はい!・・・じゃない、分かった!」
そういって握手を求めてきた俺の主人になった静雄は、どうやら俺達には危害をつもりはないらしく、すごく安心した。
でもこいつを怒らせてはいけないという事は、さっきの喧嘩(ちなみに理不尽な喧嘩を仕掛けられて、それでキレてたらしい)と、この手を握られてる強さで十分に理解した。
「おやぁ?君が津軽君?あはっ、本当にシズちゃんとそっくりだね」
そう声をかけてきたのは、顔も体格もサイケとそっくりだけど、服装の色はサイケとは真逆な奴で。
もしかしてこいつが・・・
「いざやくん!おしごとおわったの?」
「うん、新羅に聞いたらサイケここにいるって言うから迎えに来たよ。」
「わあい!ありがとういざやくん♪」
・・・サイケは本当に主人に『仕えてる』という自覚があるんだろうか・・・後で聞いてみよう。
「あっ、そうそういざやくん!かれがね、津軽だよ!」
「へえ~」
「あ、初めまし、」
「ああ、いいよ喋らなくて。君が喋る度に貴重な電力が失われていくからね。」
「・・・・・・え?」
「喋りたいなら、っていうか起動し続けたいなら、自家発電の機能を追加してからにしてね☆」
「・・・・・・・・・・」
一瞬、電源切れたのかと思いました。(俺の)
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第4話 気持ちは隠せない
「いざやくん、しょたいめんでそれはさすがにビックリしちゃうよ~」
「あはは、ごめんごめん。でもあの顔ってすごいからかいたくなるんだよね~」
「からかっ・・・!あなた今俺に死ね的な事言ったんですけど!?結構重みのある言葉でしたけど!?」
「・・・・・・あはっ!いいねえ津軽君の反応!そんな反応する人周りにいないから新鮮だなあ~。俺、気に入っちゃった。」
「別にあなたに気に入られても嬉しくない!俺の主人は静雄ですからね!なあ、静、」
「よかったなあ、気に入られてよお、津軽君?」
えっ・・・・なんで静雄こんなキレ顔なの・・・・なにこれこわい
まさか妬・・・いやいや、機械に嫉妬とかいくらなんでも!
「やあ、シズちゃん。あ、ダメだよあんまり地面に影作ったら。太陽も君を照らしている程暇じゃないんだから。」
「!」
「うるせえ」
「・・・・・・暑苦しい」
「うるせえ」
「ムサイ」
「うるせえ」
「駄犬」
「うるせえ」
「変態」
「うるせえ」
「木偶の坊」
「うるせえ」
す・・・・・すごい!静雄、さっきから表情変えずに返してる!
「本当にすごいな静雄・・・!サイケもそう思うだろ?」
「そうだねえ・・・でももうそろそろヤバいかも。」
「?何が?」
「シズちゃんってばそればっかり。・・・・本当つまんないの。」
「うる、
パリーーーン!!
「うわあ静雄!サングラスが破裂(?)したぞー!?」
「あー、やっぱりげんかいだったんだねえ~」
「おやおや♪」
奇跡的に眼は無事でした。
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第5話 やってやるさ
「あ、もうこんな時間。サイケ、俺達はそろそろ帰るよ。津軽にはもう住所登録してるんでしょ?ならシズちゃんは津軽に任せるよ。ほら、さっさと帰るよ!」
「はあい!じゃあね津軽!また今度ね!」
「あ、おう・・・・・」
大した話はしてない。
けど、
また会いたいって思うのは、恋人だからなのかな、と思った。
荒川パロ・・・になってるでしょうか・・・・・!?
キャラクターを似せるのだけでイッパイイッパイでした・・・><;
台詞やらサブタイやらを利用したことで誤魔化したというのがばれませんように・・・!←
もちろん常時リテイク受け付けております!
リクエストありがとうございました!!
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