臨也が、研究者や国から狙われている静雄を守るためにマフィア系に自身を売った事を、
新羅か帝人辺りに聞き、臨也奪還の為に静雄が頑張る話
最初はただの独占欲だった。
だってあんな人間見たこと無かった。
だからずっと構うのが面白くて、楽しくてしょうがなかった。
だから彼が狙われてると知った時、かなりムカついた。
アレに、彼にちょっかい出してもいいのは俺だけだ。
誰にも渡さない。
そんな自分の玩具を取られたくないような、そんな独占欲だった。
俺は、奴等と手を組むことにした。
「俺はアイツに消えてほしい。あなた方はアイツが欲しい。利害が一致してると思わない?」
そんな事を言えば、奴等はまんまと乗ってきた。
バカな奴等、と思った。
俺と組んだにも関わらず、奴等の計画はことごとく失敗した。
当たり前だ、俺がそうやって仕組んだのだから。
まあ、奴等が協力してくれた分、構い方も前より大掛かりにできたから、そこは感謝してるけどね。
おかげで、彼は俺をよく見てくれるようになった。
すぐ俺を見つけるようになった。
見つけたら、すぐ俺を追いかけるようになった。
それには『好意』なんて1ミリも含まれていなかったけど。
それでも、見てくれるだけでよかった。
それは高校を卒業しても続けていた。
だけど、少しずつ変わっていった。
まず彼の周りに人が増えた。
彼が笑う回数が増えていった。・・・・まあ、それは俺がいない所のみ、だけど。
ああ、彼は今幸せなんだなあ、って思った。
それに嫌悪したことは無かった。・・・・・ただ少し寂しく感じたくらいで、それよりもそんな彼を見て、何故だが俺も嬉しくなった方が大きかった。
そして・・・・・・奴等の手口が把握出来ないようになってきた。
おそらく向こうは俺を見限ったんだろう。段々連絡が無くなっていった。
終には奴等と連絡が取れなくなった。
奴等は目的の為なら手段を選ばない。
奴等と連絡が取れない今、情報が一切無い今、俺が彼を守る術が無い。
彼の笑顔を、幸せを守れない。
しかしそんな時、ある組織から、ある提案をされた。
「俺達は奴等の目的を知っている。情報も簡単に掴める。だから俺達なら、平和島静雄を守ってやる事が出来る。その代わり─────」
++++++++++
もっと早く気づいてれば、何か変われたのだろうか。
「ねえ、シズちゃん!俺の事好き?」
いつものように追いかけっこして、入り込んだ路地裏。
これも、今日が最後。
「あぁ?手前、急に何言って、」
「俺はねえ、大っ嫌い!!」
自分の気持ちに鈍い所とか
こんな時でも、最後だっていうのに素直に出来ない所とか
自分で勝手に決めたことなのに、君に迷惑かけたくないのに、
助けて
なんて思う所とか
もう最悪すぎって話だよね。
ああ、でも
「じゃあね!バイバイシズちゃん♪」
「おいっ、臨也!?待てよ!!」
君を好きになった所は褒めてあげたいかな。
ねえ、シズちゃん。
俺、君の幸せを守れるなら、この身ひとつ簡単にさし出すぐらい、君が好きなんだ。
だから
君はこれからずーっと笑っててね?
すいません、続きます・・・!><;
とりあえず臨也編から!リク内容から健気な臨也がすごい伝わってもう考えただけでブワッときました。;;;;
そ、そんな健気臨也がちゃんと書けてるでしょうか・・・・?
次回は静雄編です!
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