秋夜様お待たせしました!
ようやく臨也編です!!
静臨:最近全く会えない状況にも関わらず会いたいといった連絡も寄越さない臨也にふて腐れる静雄と
本当は会いたくて仕方ないけれど連絡するのが恥ずかしい臨也(←今回はコチラ)
ようやく自分の気持ちに気づいてくれたのは良いことだけれど(イライラしなくなったし)、
その時よりも女々しくなったと思うのは気のせい・・・・じゃないと思う、絶対。
最近、臨也がおかしい。・・・・・・・訂正するわ。いつも以上におかしい。
何て言うのかしら、一言で言うなら・・・・ドラマでとかよく見る小娘のような。(いやだ、自分で例えておいてすごくイラッとしたわ)
この男が携帯を常に持っているのはおかしくない。
おかしいのは、
カチカチカチ
「・・・・・・・・・」
「・・・・・電話する所があるならさっさとしたら?」
「すぇ!?う、うん、するよもちろん!!」
口から生まれたと言ってもおかしくないこの男が、電話をすることを躊躇っているのと、
「・・・・・はぁ」
携帯を見ながらため息をつくこと。
まったくもってうざい。それが2日3日だけならともかく、もう1週間以上それを見ている私も身にもなってほしい。
「ちょっと、いい加減にしてくれないかしら。今のあなた見てるといつも以上にイライラするのよ。気持ち悪いのよ。いっそ消えてくれないかしら」
「ひどい波江さん!俺今悩んでるのに!」
「さっさと平和島静雄に電話すればいいだけの話でしょ」
「!そ、うだけど・・・もうそんな簡単じゃないの!!」
・・・・・・・・喧嘩人形はこんなイラッとさせる男のどこが好きになったのかしら。ああ、この男が好きな時点できっとあの人も結構アレなのね。
まあ、この顔見たら、からかいたい気持ちになるのは少しばかり分かるけれど。
「どうしてよ。用があるならさっさと電話しなさいよ。」
「用、っていうか・・・しばらく会ってないから、会いたいなあ、と、思いまして・・・」
「イライラします。」
「ひどい!!・・・・わかってるよ、こんな事思うの自分らしくないって!わかってるから・・・連絡しにくいんじゃんか・・・はずかしいじゃんか・・・」
そうやって少し弱気な部分を見せるようになったのは、あの男と付き合ってからかしら。
臨也も変わったけど、そんな臨也を見て少しだけだけど構いたくなる私も変わってきたのかしら。
「・・・・それこそあなたらしくないじゃない。」
「へ、」
「自分勝手、自己中心的。そんな折原臨也が『らしくない』とか悩んでるそれこそらしくないわよ。」
「そ、かな・・・・っていうか俺波江さんにそう見られてたんだ・・?」
「そうよ。っていうかあなた合うのそれしかないじゃない。分かったらさっさと連絡しなさい。」
「お、オス!・・・ねえ、」
「何よ。」
「・・・・何て言って用件伝えよう?」
「知らないわよ、それぐらい自分で考えなさいよ・・・そうだ、いっそ『甘楽ちゃんです』って言ってみたら?」
「真顔で言ったら冗談に聞こえないよ波江さん。」
と臨也はいつもの調子で私に返し、そして背を向けて電話をしだした。私もようやく自分の仕事に戻った。
背中越しに聞こえる彼の声は、明らかに仕事の時や何か企んでいる時とは明らかに違う声で。
少し声が上ずってるし、しどろもどろで、ところどころ噛んでるし。まったくらしくない。
だけど、嫌いじゃない、と思う。
今日は早く切り上げそうだから、私も久しぶりに誠二に電話してみようかしら。
そう思うと早く終わらせたくて仕事に力が入った。
まあ、そんな私でも、
「波江さん!シズちゃん今から来てくれるって!だから、今日はもうお休みね!」
と非常識なことを言い放った臨也をさすがに注意した(というか殴った)けれども。
「「いい大人なんだから、自分のやるべきことはちゃんとやりなさい。」」
「「はい・・・すいませんでした。」」
池袋・新宿と場所は違えど、同時刻に戦争コンビは大人にとってそれは恥ずかしい当たり前のお叱りを受けたとか受けなかったとか。
リクエスト内容が2人とも可愛らしかったので、それぞれの仕事の相方に相手になってもらいました。
あの2人の前だと誰も可愛らしくなると思うんです・・・!←
っていうか静臨要素が少なくてすいませ・・・!補足的な意味でこの後の2人とか書きたい・・・です。(ここで言われても)
秋夜様、リクエストありがとうございました!!
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