From:岸谷 新羅
Sub:いよいよ明日だね!
さすがにもう大丈夫だよね?
臨也は静雄にどんな風に祝われるのかなあ!
友人の僕まで楽しみにしちゃうよ!!
ああ、臨也は解放したから、連絡取れるよ。
君が好きな時に連絡すればいい。
あ、もしもプレゼントに困ってるなら、オーソドックスに花束でいいんじゃないかな?
まあ、あくまでもしも、の話だけど。
それじゃ、頑張ってね!
新羅
さて、あれからもう1週間。
君達は、どんな気持ちだったかな?
「え?あの時俺に予定聞いてきたのって、邪魔されないようにじゃなかったの?」
「何で僕がわざわざそんな面倒くさい事聞かなくちゃなんないの・・・純粋にパーティーに誘うために聞いたんだよ!その時はまだ君達付き合ってないと思ってたから、気を使ってサプライズゲストとして呼ぼうかと思ってたんだよ!まあ実際は?既に付き合ってたみたいだけどね?」
「だから・・・ずっと俺とシズちゃんってずっとあんな感じだったから言い辛かったんだっって何回も言ってるだろ!」
「分かってるってば。ちょっとからからっただけだよ。別にもう気にしてないよ。」
あの時、よりかはね。
と、心の中で付け加えておく。
まあでも、この1週間の君達の態度を見てて大分和らいだけどね。
「そういえばさ、この1週間どうだった?」
「うーん・・・仕事じゃないとはいえ、さすがにこれだけ続けて予定があるとさすがに疲れるよね~」
「ああ!臨也ぼっちだから慣れてないもんね!こんな立て続けに人と絡むなんててててていたいたいたいたたた!!」
「うるさい。」
「ちょっと・・・手を使って止めるとか・・君そういう所静雄に似てきたね・・・似た者夫婦、ってよく聞くけど、それって互いに影響されて似てくるって事なのかな?」
「はぁ・・・っ!?に、似てない!え、いきょうなんてされてない!!」
「はいはい。」
臨也が顔赤くした顔なんて今生で見れるとは思わなかったよ。言わないけど。
静雄は他の顔を知ってるんだろうな。
それは臨也だって同じだろうね。
2人が知ってて、僕だけが知らない。
それは私とセルティにだって言えることだ。
セルティの表情は俺だけ知ってればいいって思ってる。
それはきっと彼等も同じ。
それは、わかる、けど。
「で?この1週間は楽しめたかい?」
「え、うん・・・・・・・・まあ、ね。あ、でもその中で1番楽しかったのは新羅と1週間共同生活したことだったよ。」
「・・・・・へえー、そう。・・・・・・・・あーもう!しょうがないな!」
「え!?何しょうがないって、」
「はいこれ、君の携帯!いいよもう帰って!もう君の好きな所にいけばいいよ!じゃあね、バイバイ!!」
「はぁ!?ちょっ、急に何っ───」
バタン!と臨也が何か言いかけてるのも気にせず、俺は勢いよく臨也を家から追いだした。
「・・・・僕も静雄の事言えないなあ。」
本当はもう少しここに縛り付けるつもりだったけど。
静雄より先に言ってやろうと思ってたけど。
「1番楽しかったのは新羅と1週間共同生活したことだったよ。」
それだけでもういいや、なんて思うなんて。
本当、どれだけ単純なんだ。
2人の事知らなくて少しだけ寂しく思った。
なんて、口が裂けても言わないけど、
きっと2人は・・・・
「・・・・・・・ああーー!!もう!なんかムカつくから臨也家に花を大量に送ってやる!!」
それで静雄は少しでも落ち込めばいいんだ!
臨也は処理に困ればいいんだ!!
・・・・・言っておくけど、あいつ等が文句言いにくるのが楽しみでやるわけじゃないんだからね!!
そう言い聞かせながら、電話に手を伸ばした。
最終的にツンデレくさい新羅オチっていうね!
静誕でこぼしたしょんぼり新羅を絡めたかったんだ・・・
その時から俺、最終日は新臨って決めてたんだ・・・・結果新臨じゃないですけどね!←
PR