From:門田 京平
Sub:まあ頑張れ
岸谷から事情は聞いた。
今回の事も、お前と臨也が付き合ってるという事も全部。
前者は・・・まあ件名通り頑張れとしか言えねえな。
でも臨也の為に精一杯やるっていうのは、良い事だと思うぞ。
臨也も、それが一番嬉しいんじゃねえかと思う。
だからといって、もう一つの件を受け入れた訳じゃない。それとこれとは話が別だ。
そういう訳で、今回は岸谷の方に加担させてもらうぞ。
とりあえず、来週のその日の夕飯、寿司は止めといた方がいいな。特に露西亜寿司。
今日嫌って程、俺等と一緒にたらふく食ったからよ。
それじゃ、せいぜい頑張れ。
門田
ああ、あと、今日は良いもの見せてもらったぞ。
『あ、門田君?突然だけど明日暇?本当かい!?なら丁度良かった!
急な話だけど、臨也を君に丸一日貸してあげるよ!
プランは君に任せる・・・・・あ!夕飯は絶対露西亜寿司にしてね!後は君の自由にしていいよ!
とにかく、静雄の事忘れちゃうくらい楽しませてあげてくれたらいいから!じゃ!!』
・・・・と、昨日岸谷から一方的な電話をもらい、
昨日の今日という事もあって、臨也が行きたい所行けばいいか、と思いながらとりあえず臨也を迎えに行った
ところまでは良かった。
「どうしてこうなった。」
「・・・・・・・・すまん。」
「ふ、あああああ!何これ、何これ何これ超美味しいよゆまっちいいい!!」
「落ち着いてくださいっす狩沢さん!とりあえず手ぇ動かしてください!!」
俺達は今、狩沢の家に来ていた。・・・・・・普段しない格好をしながら。
『ねえ、ドタチン、今イザイザと一緒なんでしょ!?なら今から2人で家来て!超来て!今すぐ来て!』
と、ちょうど臨也と今日はどうするかを考えてる時に狩沢から電話があったのだ。
特にまだ予定も立ててなかったし、何より狩沢のあせった様子が気になった俺達は、急いで狩沢の家に向かった。
そしたら、もうほぼ強制的に今現在の格好に着替えさせられ、先程の会話に戻るのだ。
「うわあん!でも来てくれて、そして着てくれて本当にありがとねえイザイザ!私これで原稿頑張れる!!」
「そりゃあ・・・家の前で土下座して『これ着てください!』って言われたらするしかないじゃんか・・・」
「つうか、よく俺と臨也が一緒にいたの知ってたな。」
「ああそれは、さっき画材買いに行った時に偶然岸谷先生に会ってねー、ついちょろっと愚痴ったら、『それなら臨也に癒してもらえばいいよ!今門田君と一緒にいるよ!』って教えてくれてさー。」
あ の 野 郎
あいつ、臨也の為だなんだとか言っておいて、本当は自分が楽しんでるだけじゃないのか・・・?
「新羅の奴・・・絶対これ分かってて教えたな。」
「・・・・・・・だな。」
「っていうか、ドタチンもどうせ新羅に無理矢理言われて迎えに来たんでしょ?適当に理由つけて断れば良かったのに。」
「まあ、岸谷に言われて迎えに行ったのは確かだけどな、でも俺も久しぶりに臨也と遊びたいって思ったから、岸谷には逆に感謝してるよ。」
「ドタチン・・・・」
チャラーン♪
そう言いながら臨也の頭を撫でた時、変な機械的な音がした。
つうか、これは・・・・
「狩 沢 ・・・・!お前は何撮ってんだ!!」
「うわー!見てみてゆまっち!タイトルつけるなら『ご主人様に叱られたメイドを慰める執事』って感じ?ちょっ、自分で言っといてアレだけど、何この妄想美味しい!」
「それまんまじゃないっすか・・・っていうか狩沢さん!いい加減終わらせてくださいよ!俺だって臨也さん満足するまで撮りたいっす!!」
「勢いに乗って何ぶっちゃけてんだ遊馬崎!」
「よーし、じゃあ俺もなりきってあげるよ!『ご主人様、頑張って!臨也、応援してます!』」
「「『ご主人様』ktkr!」」
「臨也、お前も落ち着け。」
「よし!じゃあ、イザイザそこのベッドに横になってドタチンを誘っ」
「お前はマジで自重しろ狩沢!!」
その後、臨也がついこぼしてしまった「他にどんな衣装があるの?」発言により、原稿そっちのけで臨也の着せ替えが始まったり、
そのおかげで、露西亜寿司まで走る羽目になったりと色々大変だったし、(主に精神的に)疲れたが、臨也が楽しそうだったから、良しとしよう。
もう渡草っちにはゴメンとしか言えないよ・・・・
渡草っちはルリちゃんのライブなうだよ!←
っていうか、原稿とかコスプレとか知識薄いし、やったことない奴が色々やらかしてすいませんでしたあ!!orz
臨也は思いつかないだけで、メイドの他にもっと似合うものがあったんじゃないか・・・・?
ちくしょう、自分の想像力が貧困すぎて憎いぜ・・・
それはそうと、明日は誰にしよう?←
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