08/28
Sat
2010
ずっと 好きだった。
どんな形であれ皆とは違う事に
特別ということに優越感を感じなかったといえば嘘になる。
とはいえやはり負の感情だけじゃ満足できるはずもなく
いつからだろう
俺にも「愛してる」って言って欲しくなったのは
「愛してる。」
「…………て、めえ」
それ は明らかにアイツの身体から、口から、声から出された台詞だった。
だけど
「愛してる。」
「…やめろ」
「愛してる愛してる愛してる!」
「やめろやめろやめろ!その口で、声で、身体で、手前が言ってんじゃねえええ!!」
違う。全然違う。
俺が言って欲しいのは手前じゃなくて
「あなたを愛してるわ──────静雄」
違うだろ。
お前はいつも、
…………ああ、俺はそれさえも受け入れてたんだ。
それほど俺はお前の事を────
『シーズちゃん!』
そう呼んで欲しいなんて、初めて思った。
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あれ、罪歌って何だろう?←
ここでは静雄は前から自覚してましたが、罪歌臨也を見てようやく気づくのもいいと思います^^